report/// 神鳩(かんばた)小屋冬迎え登山

2016-11-08

紅葉と、初雪をふみしめる冬迎え登山、全員無事に下山しました〜!
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夜の気温が0度に近づいている石徹白。集落からみえる山も高いところから冠雪し始めています。
集落も日によっては霜がおりることも。
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毎年この時期になると地元は冬仕度として畑の片付けや、家を豪雪から守る雪囲いなどを行います。地域内にある避難小屋もそれは同じ。今回のプログラムは毎年壮年団が行っている「神鳩小屋の雪囲い」に同行し、地域行事を体験してもらうべく計画しました!

しかし!!
「すまん、今年は早う雪が降ると思って、先に雪囲いしてしまった。」との連絡が入りました!「がびーん(古い)」と思いましたが、実際のところプログラム開催2日前に初雪!!地元の方々の季節の匂いに対する感覚の鋭さに感心した私でした。

雪囲いはあらかた終わってはしまいましたが、まだできることはある!ということで気をとりなおし、小屋のお掃除、ゴミの荷下ろし、小屋日誌の復活を行うことになりましたー!

当日の朝集まってくださった8名で登山道の駐車場へ。
見事に紅葉真っ盛り!入念にストレッチをしていざ出発です。
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身体を起こすべく、大杉までの石段をゆっくり登ります。
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今日も、石徹白大杉さん、凛々しく立ってました。みんなで安全祈願をし、
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熊清水(くまのしみず)で身を清め(水分補給)、
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準備万端!
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石徹白大杉より上は、紅葉のゲートになっていました。
赤に黄色に、ほんとに美しい〜
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白山を開いた泰澄大師の話も交えながらの登山になりました。
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このあと、名所「おたけり坂」を経てどんどん高度をあげていきます。
ちょっとずつ落葉が多くなってきたのにお気づきですか?
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さらにすすむと・・・数日前に積もった雪が見えてきました!!
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初雪だるまも完成◎
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天気もよいし、眺望も抜群!
石徹白の集落や北アルプスがみえて、一同テンションが上がります!
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秋と冬の間を行き来しながら、ようやく神鳩小屋に到着!
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先に、銚子ヶ峰に登り、ご飯を食べてから作業をすることにしました。
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さあさあ、進みます。途中、倒木を潜り抜けます。
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時には立ち止まり、まわりを見渡します。
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母御石がみえたならあと一歩!雪もあるから気をつけていきます。
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母御石到着。さすがの絶景です。
この石の割れ目は、実は白山中居神社の磐境(いわさか)という石組みに通じているのだとか?!
そんな民話の紹介もありました。
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そこを抜けたら、冠雪した別山が目の前に◎
きれいですねー!
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笹っ原を抜けて、銚子ヶ峰に無事登頂!おつかれさまです!
ゆっくり休憩をとりながら4時間弱で登ってきました。
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今日のランチはもちろん!地元・くくりひめカフェによる登山弁当!
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くくくくく・・・幸せそうな表情がにじみ出ています。
大きなおむすび二つに、石徹白でとれた野菜のてんぷら、フルーツほおずきなど満足満足◎
たっぷりエネルギー補給をしました!
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天気もよく、お腹もいっぱいで・・・しばしの昼寝タイム。
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こちらは少し先のももすり岩にて、しばしの歓談タイム。
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いつか行きたいねって、しばしの妄想タイム。
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石徹白から白山にむかう登山に感心のある参加者も多く、しばしの地図読みタイム。
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みなさん、満喫してしまってますけど、本番はこれからですよ〜!
というわけで、神鳩小屋に戻ります〜:)
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まずは、床の拭き掃除から。きれいピカピカになりました。
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あとは、小屋内に残していかれた食品類の賞味期限チェック!
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期限がきれているもの、ゴミなどの選別をして持ち帰ります。
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2001年から続いていた「小屋日誌」が09年で途絶えていたこともあり、復活させてきました!
今回参加したメンバー全員からは一言ずつ記してもらいました◎
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入り口に置いているので、小屋に来られた方はご自由に一筆を♪
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きれいになった小屋の中で、集合写真!
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最後に、入り口の雪囲いをそれぞれ1枚ずつはめこんで、冬仕度の終了です◎
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この作業中ずっと頭の中にあったのは、小屋日誌をはじめた船戸先生の言葉です。
「この小屋には管理人はいません。ひとりひとりが次の世代、次の世代へとこの受け継がれてきた環境を引き継いでいこうじゃないですか。」これからもその一端を担えるように、ヴィレッジとしてもバトンを受けとりたいと思います:)
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このあとも春には「雪囲い外し」、夏には「石徹白白山道清掃登山」があります。「白山登山道をみんなで維持していく」という想いをかたちにするべく、また都度呼びかけをさせていただきます。ご関心のある方はぜひご一緒しましょう。
今回参加されたみなさま、お疲れ様でした。ありがとうございました!(近藤)
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