石徹白Life769日目【白山ユネスコエコパーク「地域づくり交流会」】2020年1月26日(日)@高山市荘川支所の参加記録

2020-01-26
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石徹白Life769日目【白山ユネスコエコパーク「地域づくり交流会」】2020年1月26日(日)@高山市荘川支所の参加記録

主催:白山ユネスコエコパーク協議会 http://hakusan-br.jp/
「つなげよう・ふかめよう白山の”わ”」というテーマで
岐阜県、福井県、石川県、富山県から33名が集まりました。
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当日次第 13時~17時
◆開会式
開会あいさつ
趣旨説明
自己紹介タイム
◆第一部 学ぶ
・白山ユネスコエコパーク勉強会「白山ユネスコエコパーク基礎講座」
・ラウンドトーク
「白山ユネスコエコパークと国際連携」
講師:ママードウァ アイーダ氏(金沢大学国際機構特任准教授)
「白山ユネスコエコパークと地域連携」
講師:飯田義彦氏(金沢大学環日本海域環境研究センター連携研究員)
休憩~コーヒーブレイク~
白山きりまんじゃろと各地域のお菓子によるコーヒーブレイク
◆第2部 つながる
グループトーク(参加者が4つのグループにわかれてワークショップ)
課題、共通点、今後の活動や連携について。
◆第3部 つなげる
全体交流トーク
グループごとの対話について、発表。
全体交流トーク
講評
閉会式
参加証授与・記念品授与
閉会あいさつ
記念撮影
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開会あいさつと趣旨説明のあと、自己紹介タイム。
多様な地域から多様な人々が集まっていることを感じ、ワクワクしました。
第1部の「学ぶ」では、3人の講師から
基礎的な知識や現状を学ぶことができました。
「ユネスコ」の正式名称は「国連教育科学文化機関」です。
アルファベットで「UNESCO」は、
国際連合(United Nations)教育(Educational,)科学(Scientiffic and) 文化(Cultural)機関(Organaization)という
英語の頭文字をつないだものをカタカナ読みしています。
ユネスコエコパークってなんでしょう?
1976年(昭和51年)にユネスコが開始した取り組み。
世界遺産が手つかずの自然を守る事を原則とする一方、
ユネスコエコパークは、生態系の保全と持続可能な利活用の調和(自然と人間社会の共存)を
目的とする取り組みです。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://hakusan-br.jp/br/
登録総数は、122カ国、686地域(国内9地域)。 *2018年(平成30年)7月現在
http://hakusan-br.jp/pdf/hikaku2019.pdf
日本国内では2020年1月現在、10ヶ所の登録地域があります。
http://hakusan-br.jp/pdf/japanus.pdf
白山ユネスコエコパークは、
1980年に国内では最も早く登録された4地域のうちの1つです。
http://hakusan-br.jp/pdf/position.pdf
2014年1月には、管理運営を担う団体として「白山ユネスコエコパーク協議会」が設立され、
4県7市村とNPO法人 環白山保護利用管理協会 も含めた12者で構成。
http://hakusan-br.jp/pdf/constitution.pdf
2015年9月に国内手続き、2016年3月には移行地域を新設した「拡張登録」が認められました。
http://kan-hakusan.jp/web/syodantai/hakusan_br/index.html
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ユネスコエコパークには
3つの機能があります。
・保存機能(生物多様性の保全)
・学術的研究支援
・経済と社会の発展
3つのゾーニングがあります。
・核心地域(厳格に保護。長期的に保存。)
・緩衝地域(核心地域保護のための緩衝的地域。教育・研修・エコツーリズム。)
・移行地域(人が生活し、自然と調和した持続的な発展を実現する地域。)
http://hakusan-br.jp/pdf/position.pdf
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基礎講座の中で「3つの課題」として
・行政だけの話に留まっている
・地域の中で浸透していない
・何をしていいかわからない
・・・といった話がありました。
石徹白地区にあてはめてみると。
私達が暮らしている場所には3つのゾーニング・地域の全てがあります。
「核心」地域としては石徹白大杉の周辺から銚子ヶ峰方面。
「緩衝」地域は白山中居神社から大杉林道沿いの地域。
「移行」地域は私達、住民が住んでいる場所や桧峠なども含まれています。
いうなれば、石徹白はすっぽりとまるごと、
白山ユネスコエコパークの中にあるということです。
しかし、「白山ユネスコエコパーク」を示す道路脇の旗がボロボロなままだったり、
住民でも来訪者でもそれほど話題に上がらないのが現状です。
後半のワークショップでもありましたが、国際的な称号があるだけでなく、
「そこにつなげる人がいるのか?」という課題。
私自身も今回、あらためて学んだことがたくさんありました。
どのように活かすか考え試行錯誤したいと思いました。
さて、アイーダさんによる国際連携のお話しの中では、
まず英語と日本語の違いを認識しました。
ユネスコエコパークは国内で親しみをもってもらうためにつけられた通称で、
海外では「BR:Biosphere Reserves(生物圏保存地域)」と呼ばれています。
https://www.minami-alps-br.org/about.html
海外で、エコパークと言っても通じないので気をつけます。。。
金沢大学では留学生インターンシッププログラムが行われていること。
日本国内の大学で唯一の教育活動。
目的は
日本人や留学生にたいして、
地域課題、文化、持続可能な発展を学ぶ
地域自治体や地域市民と連携し、教育を行う。
世界のエコパーク地域と連携し、共育活動を行う。
これまでに270名以上の参加実績をもっているそうです。
特に白峰(石川県白山市)で泥さらいや祭りへの参加など
地域の課題とともに取り組んでいる活動が印象に残りました。
学生の自己評価も変化が見られるということで、
地域貢献だけでなく、一人ひとりの人生にも継続した効果がありそうです。
石徹白地区にも、様々な課題が在る中で、
一緒に何かできることがあると思いました。
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白山ユネスコエコパークの中心には、標高2,702mの霊峰白山が位置します。
白山の特徴と言えば、高山植物、豪雪、ブナ林、山村、白山信仰等が挙げられます。
日本の高山帯分布の最西端に位置し、世界で最も赤道に近い豪雪地帯の1つです。
この白山をとりまく白山ユネスコエコパークでは、白山の自然や文化の価値を守り伝える人々が、
様々な取り組みや活動を行っています。
http://hakusan-br.jp/hakusan_br/
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飯田さんから、「白山ユネスコエコパークと地域連携」のお話し。
白山の世界に誇れる特徴を踏まえた上で
白山ユネスコエコパークというツール(見方)を使ってどうするか。
◆3つの機能から地域活動を見直す
・生物と文化の多様性の保全はできているか?※最近になって文化が重視されてきた。
・環境にも社会にもやさしい経済発展を進めているか?
・調査、モニタリングや次世代んおための教育研修はできているか?
◆3つの地域区分から地域運営を見つめなおす
・核心 自然がまもられているか
・緩衝 自然から人が学んでいるか
・移行 自然の恵みを活かして人が暮らせているか
◆フレーム
ユネスコと言うブランドの使い道を考えたり、
国内外の仲間と意見交換を進めたりすることができる
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白山ユネスコエコパークの面白いところは、
複合型ユネスコエコパークである。
世界農業遺産FAOの認定「清流長良川の鮎」
世界文化遺産「白川郷五箇山の合掌造り」
ユネスコ無形文化遺産(祭り)
白山手取川ジオパーク
恐竜渓谷福井勝山ジオパーク
国際的な取り組みの他にも、
白山ユネスコエコパークのエリア内に居住している1万6千人の人口が
4つの河川流域人口およそ540万人の生活を支えている。
移行地域には、既に資源(リソース)がある。
石川県の焼畑や山野草、薬草など歴史的な背景と現代の活用についても
言及されていました。
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参加者同士の対話型ワークショップは、
同じような課題だけでなく、新しい発見もあり、楽しく和やかに進みました。
特に印象的だったのは、
「シゴトにつかる」
「適疎てきそ」
「つなげる人がいるか?」
「国際的な視野と実践」
「数値化と感覚値の両輪」です。
私も実際のところ、住んで自分事になるまでは、
白山がこんなに面白い場所だとは知りませんでした。
http://hakusan-br.jp/data/
それぞれの特徴や多様性を生かしつつ、連携できたらと思います。
石徹白で今すぐにでもできることがあったので、
具体的にしていきます。
で。
みなさんに提案した「白山ユネスコエコパークの環・和・わ」という
Facebookページは会場で作成済みですが、
環白山保護利用管理協会が主導となって進めてくださるそうです。
お任せしましたので、しばしお待ちを~。
次回はどこで、出逢いつながって一緒にできるか。
環白山を巡って旅をしたいです。
ありがとうございました!
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環白山保護利用管理協会http://kan-hakusan.jp/index.html
秋から冬の石徹白イベント情報
http://outdoor.itoshiro.net/2019/10/04/
石徹白地区 公式ホームページ http://itoshiro.net/
いとしろアウトドアビレッジ http://outdoor.itoshiro.net/
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