2年前から少しずつ研究を進めている蒲焼。今年もやってまいりましたこの季節。
ガマの花穂はソーセージのような形をしていますが、
その部分は雌蕊(めしべ)です。
私は火打石を使う時に、火口(ほくち)として愛用しております。
でも、その上に雄蕊(おしべ)がありまして。
蒲黄(ほおう)と呼ばれて止血や収斂効果のある薬剤として使われてきた花粉も、
その部分にあります。
神話「因幡の白兎」で登場するアレです。
豪雨が続く梅雨時とはいえ、状態の良さそうなものを採取して、乾かしてみました。
まずは、グリルで焼いて食べます。
きな粉よりも格段に香ばしい懐かしい味がします。
さて、3年目の本命は蒲黄を長期保存すること。
あれこれ試行錯誤しながら、野人の薬箱に新作を投入したいと思います。
それにしても夜の4時間あっという間だ。。。おやすみなさい。
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【蒲・がま・ガマ】別名「御簾草(みすくさ)」
アイヌ語名:si-kina シ・キナ [真の・草] 茎葉 ⦅北海道全地⦆
利用:食用、薬用、生活用具
ガマ科はガマ属一属。12種あり、世界各地に分布。
北半球に多く、沼や川の湿地の泥地に生える多年草。
日本にはガマ・コガマ・ヒメガマの3種が自生する。
コガマとヒメガマは小型で、ヒメガマは雄蕊と雌蕊の間に隙間があくことで見分ける。
円柱状の歌穂(穂状花序)をつける雌雄同株。茎の先端に雄蕊。下部に雌蕊。
風媒花で雄花は少しでも遠くへ飛ぶように上部に配置。雌花は花粉を受けやすいように下部に配置。
秋に果実が熟すと穂の端から糸状体が綿のように飛び散る。これを「蒲の穂綿」という。花期は6~8月。
日常生活に密着した蒲焼き、蒲鉾、蒲団の漢字から「ガマ」という植物を観察することができる。
ガマの一本の穂には約35万個の種子が入っているという。
「蒲」・「蒲の穂」は夏の季語。
古事記には「因幡の白兎」がワニザメに赤むけにされた皮膚を、ガマの花粉で癒したという話がある。
蒲(がま)の名前の由来は、蒲(がま)は、トルコ語のカスミまたはカムスに由来するからという説と、
日本語のルーツにあたるアルタイ語の葦(あし)を意味するカマが、
日本語ではカマと呼ばれるようになったという説があります。
参考)
http://www.ainu-museum.or.jp/siror/dictionary/detail.php?page=book&book_id=P0408
http://www.e-yakusou.com/sou/sou174.htm
http://www.hobashira-aigo.jp/6_hakase/fusigi/fu_23.html
石徹白地区 公式ホームページ http://itoshiro.net/
いとしろアウトドアビレッジ http://outdoor.itoshiro.net/
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