石徹白Life837日目【3歳児に森から連れて帰ってもらった父の話】

2020-04-04

200404山から3歳児に連れて帰ってもらった父の話

息子と2人で2時間ほどの山菜パトロール。

道路から森へ。

人間社会の気配が消えていく。

小さな手足で斜面の太い木に登りはじめる。

怖くて登ることも降りることもできなくなる。

半べそになる。

足元に鹿の糞で大興奮。

できるだけ私は後ろをついていく。

面白いものがあったら触ってみる。

苔がふわふわで、あちこちにある。

おススメされる。

前になかなか進まない。

隙あらばおんぶか抱っこをせがんでくる。

感情の起伏が激しくなる。

雨がぱらついてきた。

山菜のありかを点検。

1年前の私達の痕跡がわかる。

水の音が聞こえる。

湧水だ!とテンション上がる。

川に遭遇。

帰りたくなる。

鹿の鳴き声が聞こえる。

喜ぶ。

下り始める。

軽トラックまで連れて帰ってほしいと父が頼む。

息子に手を引かれて歩く。

山鳥の羽音でふりかえる。

登り始めた方向とは違うところへ進む。

どんどん下る。

森の端で軽トラックが見えてきた。

寸分たがわずピッタリなことに驚く父。

目の前は崖。

そこにつけられた獣道。

なんと最短距離で帰還。

全く見えない目標物へ向かって歩くことができる本能。

人が生き物として元から持っているチカラに気づく瞬間でした。

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