天気が崩れるなんていう噂をはねのけ、
青い空のもと、石徹白の白山中居神社に集合。
石徹白に限った話ではありませんが、
「山に入る」という行為は
もともと畏れ多いものだとされていたことから
その前に、神社で清め祓いをしてもらう風習が
生まれたとのこと。
参加者代表による玉串の奉納もさせていただき、
山に登る前の静かな時間をもちました。
「ここでお参りしたから大丈夫、
というのではなく、
山に入ってからも気をつけながら、
お互いに扶け合いながら、
安全に帰ってきてくださいね。」と、
禰宜(ねぎ)さんに声をかけてもらいました。
いつもとはすこし違う心持ちで、いざ、出発!
はじめは、土が見えていた林道も、
次第に長靴が埋まるような雪道に。
くねくね、くねくねと続く林道は、
地図でみると結構長いのですが、
お話をしていると、進むものですね。
道中は、石徹白のことは大抵語れる!?
杉山先生に、興味深い話をたくさん伺いました。
神社から出発して約2時間、
「お腹がすいた〜」という声も出る中、
ようやく和田山に到着!
一気に開ける視界!
真っ白な世界に映える青い山々のパノラマ!
人工物が見えない開放感!
このギャップに一同感動 X )
さっきまで列になって動いていた参加者が、
ふわっと、列をはなれ、
思い思いに歩きはじめたのが印象的でした。
それくらいの、開放感と異空間。
ふと見下ろせば氷の張った池!
ここは和田小池といって、
大蛇や龍が住んでいたという民話があるそうですよ。
まだ11時前だったので、
お昼ご飯の前に一遊び。
今日のサプライズは「凧揚げ」。
「野伏岳にむかって凧をあげるのって
本当に気持ちがいいんだよなー」
という言葉をきいてから、
いつこの光景にであえるのか、
すごく楽しみにしていた私。
おとなもこどもも、
というか、むしろおとなの方がハマるという。
「お昼ご飯たべるよー」と呼びかけても
一向にかえってこないお父さん。
こんな一幕、いつぶりだろう。
いいもんですね。
わたしたちが雪の中で遊んでいる間、
ガイドのだいちゃんは豚汁を準備!
葱や一味など気の利いたスパイスで
お腹も心も、満足度がぐぐぐっとアップ!
野伏岳や薙刀(なぎなた)山を正面に
おいしいお昼の時間でした。
食べ終わった順に、また遊ぶ。
凧揚げ、そりすべりに、お散歩。
凧揚げがうまくなって、
糸の長さがぐんと伸び、
見ているだけでも楽しい時間。
集合写真もとりおさめて、
1時半すぎに下山開始。
最後には「せっかくだからお礼参りにいこうよ」
ということで、再び白山中居神社へ。
今年度、みなさまもいいスタートをきれますように!
「はじめまして」からはじまった参加者同士、
帰りには人生相談も飛び交うように?!
半日マジック!これも、アウトドアの魅力ですね。
これにて、残雪期のツアーは終了。
今後は春山や沢のイベントを楽しみにしていてくださいね。